BLACK LIVES MATTER 自由と正義の国アメリカ?
〖 BLACK LIVES MATTER 〗。黒人への人種差別に因(よ)るアメリカ警察の過剰防衛と異常暴行に因る死。何百年も続く「白人」から「黒人」に対する、『まだ疑いの段階』または『言いがかり』での、過剰な暴行。
数日前から新聞で私刑を予告、大勢の白人が黒人を取り囲み私刑(リンチ)して嬲(なぶ)り殺していた100年前ではなく、ジム・クロウ法で激しく差別されても命懸けで公民権闘争を闘っていた南部の5、60年前でもなく、今なんだよ、近未来のこの2020年の話なんだよおいアメ公!って話ですよね。
自由と正義の国、アメリカ。 黒人は、奴隷として300年以上前にアメリカに連れて来られ、250年も前から綿花畑等でアメリカの繁栄に大きく貢献し、150年前には南北戦争に従軍させられ北軍の兵隊として勇敢に戦い抜いて多大の貢献をし、同じく150年前の1862年頃には北部諸州にては奴隷を解放された筈だった。それから第一次大戦にも第二次大戦にも従軍して不自由な祖国アメリカに忠節を尽くしました。1920年前後からは、魅惑の踊り子、ブルース歌手、ジャズの演奏家や歌手、劇場俳優、映画俳優などとして白人に見い出され、アメリカの芸能界に、全世界に広まったアメリカ大衆文化にとても大きな貢献をしました。またフランスなど欧洲で大活躍したり、我が日本にもジャズレコードや映画等々にて大きく文化的影響を与えてくれました。
1862年の奴隷解放宣言から後れること、実に100年。全く時代遅れのアメリカ南部諸州は、1960年頃になってもまだ、先述のジム・クロウ法で、白人と黒人の待遇を明確に分けて激しく差別し、黒人の人間としての尊厳を大きく蹂躙し続けていました。そして、言いがかりなどによって、未だに私刑(リンチ)で黒人を惨殺したり(それでも無罪)していたのであります。白人に囲まれて嬲り殺されるのであります。だから、1950~60年代の公民権運動は本当に命懸けで、どれ程の勇気を持って行われた事でしょう、という事ですね。
それで2020年現在においてもまだ、黒人差別に於いては特に野蛮な南部諸州では、言いがかりに因って射殺されたり異常で過剰な暴行or暴言を振るわれたり等、が(何と半ば公然と)行われているらしいのであります。かような事で、今回のジョージ・フロイドさんの事件で全米に爆発したデモンストレーションの嵐の中でも、無論南部諸州各都市でもデモは行っている様ですが、youtube動画情報等から察するに、フロリダ州マイアミを除き『かような理由』から危険極まりないのか、北部よりもかなり低調に見受けられました。
それではさて。
5月25日、故郷の南部テキサス州ヒューストンに家族親族を残して、中西部ミネソタ州ミネアポリス市近郊にて単身生活をしていた黒人中年男性ジョージ・フロイドさんが知人と数人で、常連だった市内の店「CUP FOODS」を訪れた際に店内で20ドル偽札の使用を疑われて通報され、駆け付けたミネアポリス市警察に後ろ手に手錠を掛けられたまま、店の前の路上に引き倒されて「白人」警官(直後に解雇、逮捕)に首に乗られ、膝に体重を掛けて5分以上も首を押さえ付けられ窒息させられて殺されました。
それから約3週間。当事国アメリカ各都市の他、世界各地で黒人と白人が入り混じってデモンストレーションや暴動を大規模に行い、それらが未だに続いている処であります。‥突然ですが都合上、次回に続きます。
平時なのにもう近未来2020年なのに、取り押さえ時に被疑者を死亡させるなど、許されない。何でこの後すぐにも釈放されるやも判らないまだ被疑者の段階で‥、むしろ警察側が殉職すべきだろう。日本でも取り押さえ時に被疑者を死亡させた件が近年散見されたが、同様に許されない。むしろ警察が殉職するつもりで被疑者を無事にほぼ無傷で連行しなければならないのだ。野蛮で無様なら、ロボットに取って代わられるに違いなし。
次回に続きます
ミネアポリス市のCUP FOODS前の現場
路上を訪れた 弟のテレンス・フロイド氏